結婚式場では、受付のところでお客さんに挨拶である。 韓国の結婚式は、日本のそれとは全く異なっていて、どうやら新郎新婦は主役のようで主役でないようだ。 というのは、結婚式に出席するお客さんは、新郎新婦に関係のある人ではなく、その親に関係のある人たちなのだ。 つまり、親戚、親の会社の関係の人たち、親の知り合い、なんかである。 新郎の親は結構偉い人だそうで、僕はよく知らないのだが、会場には、韓国の有名な政治家やなんかも多く来ていたらしい。 そう、主催は親なのである。 しかも、複雑なことに、うちの側には父親がいないので、長女である嫁の夫、つまり、僕が、その立場になるらしい。 また、結婚していない姉や、同じ月に結婚した人は出席出来ないという掟もある。 実際、新郎の姉はこの結婚式には出席していなかった。
式自体は、キリスト教式で日本とはあまり変わらない。 ただし、厳かな雰囲気というには程遠く、みんな、わいわいがやがや好き勝手なことをしゃべっている。 ま、要するに、新郎新婦なんて知らない人たちがたくさん集まっているわけだから、そんなもんだろう。
披露宴は、適当なものだ。 披露なんてしない。 お客も、気が済むまで食べたら、勝手に帰ってしまう。 1時間もしないうちに、ほとんどの人がいなくなった。 最後まで残っていたのは、僕の友人達と、ちゃっかりしたカメラマンだけであった。
このあと、僕の友人達で集まって、喫茶店でお茶をした。 ネット上での知り合いで、実は会ったこともない人もしたが、彼は自分のホームページで自分のバナーを作ってしまうような人なので、初めて会ったような気はしなかった。 日本語の分からない韓国人も混じっていたので、韓国語での会話が多かったが、僕が韓国語を話すと、「初めて韓国語を話すのを聞いた」と嫁に言われてしまった。 僕もたまには話すのだ。
夜には、嫁の友達から電話があって、ほんの少しだったが、お茶をした。 子供が机の下に入ったりと、大騒ぎであった。
さらに夜中には、ひらひらの胃腸の調子が悪かったので、嫁の母親が、治療をしてくれた。
なんと、親指の爪の付け根から5mm位のところを針で突き刺して血を出すのだ。
体に悪いところがあると、黒い血が出るらしい。
確かに、黒かった。
比較のために、健康なときにもやってみる必要がありそうだが、ちょっと嫌やなぁ。
この後確かに楽になったので、効いてたのだろうか。
カリスマ美容師
挨拶をする新郎
最近流行っているらしい